照間のビーグとは?

照間のビーグとは?

私たちの生活の中で馴染み深い畳。
うるま市の照間集落は、その原料となるい草の生産が沖縄県内でとても盛んな地域です。

今からおよそ180年前、現在のうるま市勝連南風原(勝連城址近く)が発祥地と言われ今まで栽培されていた琉球イ(三角イ・さちい)に変わり、良質で取り扱いの良いビーグが生産されるようになりました。
その後、乾燥させる広場を求めて大きな砂浜のある照間に主産地が移り「照間ビーグ」の名が定着しました。
現在では沖縄でのビーグ生産は、この照間地域が約95%を占めています。
10月から11月初旬頃に植え付け翌年の6月下旬から7月に刈り入れする照間のビーグは9ヶ月から10ヶ月かけて生育するため、灯心も充実し、太く表皮も厚く肌触りの良い耐久性にすぐれた商品となります。
また、沖縄の太陽の光を浴び、海からの適度な潮風により害虫なども少ないことから農薬、殺虫剤などをほとんど使用しません。刈り入れ後も、泥染などの加工をせず天然素材をそのまま乾燥させ畳表(むしろ)として使用されています。
今でも畑と農家が隣接するこの地域では、お互い助け合いながら、労を惜しまず照間ビーグ作りに精を出しています。